【早期成約事例】相続空き家、悩んだ末の”戦略”で複数申込み殺到!
馬本 兼吾

こんにちは!安佐南売買センターの馬本です!
不動産のご相談は、電話一本から始まります。でも、その一本がなかなか繋がらないこともあります。
今回ご紹介するのは、そんな「繋がらない電話」から始まり、最終的には媒介契約から約1か月というスピードで売買契約に至った、広島市西区観音新町の空き家の成約事例です。
何度架けても繋がらない、そこから始まったご縁
きっかけは、ホームページ経由でいただいたお問い合わせでした。
ただ、お電話をかけても、なかなか繋がりません。
何度もお電話を差し上げ、ようやくお話しできたときに伺ったのは、次のような内容でした。
- 現状は空き家
- 親御様が亡くなられ、売却することになった。早めに売りたい
- RC造で、ヒビが入っているため取り壊しての売却を希望
「早めに売りたい」というお話でしたので、こちらとしてもすぐにでも動きたいところでしたが、そこからまた連絡が途絶えてしまいます。
大切なご実家のことですから、簡単には決められない。当然のことだと思います。
そして再びご連絡がつき、ようやく面談の機会をいただけたのは、お問い合わせから少し時間が経った頃でした。
面談で見えてきた、ご家族それぞれの温度差
12月にいただいた反響から時間を空けて実現した面談。
そこで見えてきたのは、当初伺っていた内容とは少しニュアンスの異なる状況でした。
- 親御様が亡くなられ、売却することになった。早めに売りたいとのお話だったが、2月の時点では「あせらず2〜3年かけて売っていきたい」とのご意向に変化
- ご兄弟でのご相続だが、売却に向けた話し合いはまだできていない
- 依頼者様ご自身は早く売却したいとのお考え
- そこで、後日ご兄弟お二人揃っての面談を実施
「早く売りたい」依頼者様と、「じっくりでいい」というお気持ちも見え隠れするご家族。
こうした温度差は、相続不動産のご売却では珍しいことではありません。
だからこそ、ご家族全員が同じテーブルで話せる場をつくることが、何より大切だと感じた案件でした。
ご兄弟お二人での面談。そして見えてきたリアルな建物状況
面談当日、ご兄弟お二人にあらためてじっくりお話を伺いました。
- 提示査定額:3,000万円(AIによる査定額:3,835万円)
- 現状は空き家(空き期間:約半年)
- お父様が他界され、これから相続予定の物件(登記は未了)
- 急いではいないものの、建物の状態を踏まえ「買取」での売却も検討されていた
建物はお電話で伺っていた通りRC造でした。あらためて詳しくお話を伺うと、外壁のひび割れや雨漏りがあり、やはり解体前提での売却をお考えとのことでした。
すでに他社様にもご相談されており、いずれも買取で手残り約3,000万円というご提示。
ただし、アスベスト調査の依頼が入ったことで、他社様のお話は現在ストップしている状態とのことでした。
「役所調査から解体、告知書の準備まで、手続きをすべて任せられる業者にお願いしたい」
というのが、ご兄弟共通のご希望でした。
売却に伴う手続きは弊社だけで一貫して対応が可能です。
その旨をお伝えしたところ、「それなら安心してお任せできる」とご納得いただき、弊社にご依頼をいただく運びとなりました。
この物件の”隠れた強み”に注目
建物の状態だけを見れば、正直「解体前提」という判断も自然です。
しかし、周辺環境に目を向けると、この物件には見逃せない強みがいくつもありました。
- 24時間営業スーパーをはじめ買い物施設が充実し、生活利便性が高い
- コンビニやホームセンター、ドラッグストアなども近く、日常の買い物に便利
- 敷地の正面に公園があり、緑が多く落ち着いた住環境で子育てにも適している
- 角地に位置し、日当たり・通風が良く開放感がある
- 車で中心部へアクセスしやすく、通勤や外出にも便利
- 再開発が進むエリアで、将来的な地価上昇も期待できる
「土地値」ではなく「建物を活かす」戦略への転換
当初は、建物の使用は難しいと判断し、解体費用を差し引いた土地としての価格での着地を見込んで、売却活動を進めるお話をしていました。
しかし、あらためてエリアを見渡すと──
観音新町は立地の良さに加え、近くで新築マンションの建設が進み、大型スーパーも新たにオープンしたばかり。
そして何より、この物件自体が角地で南側が公園という、採光・通風ともに申し分のない好立地です。
「これは、高値で売却できる可能性があります」
そうお伝えし、方針を転換。
建物を活かすことを前提に、周辺の築浅物件と同程度の価格帯で売り出しをスタートしました。
複数の申込みが重なり、スピード成約へ
売り出しを開始すると、すぐに複数の申込みをいただきました。
1番手は観音新町にお住まいの方で、200万円の値下げ交渉付きでのお申込み。
そこへ、同じく観音新町で事業をされている法人様から、「従業員の駐車場として使いたい」という理由で満額でのお申込みが入りました。
すると1番手の方も満額まで買い上がってのお申込みを提出され、最終的には1番手の方との契約に進むことになりました。
このほかにも、「観音新町に住み替えたい」という一般の方からもお申込みをいただいており、この立地への注目度の高さを改めて実感する結果となりました。
初回の面談時に媒介契約を締結し、そこからわずか1か月後には売買契約成立という、スピード成約になりました。
まとめ
今回の事例で強く感じたのは、
「電話口で伺った情報」と「実際に会って見えてくる状況」は違う、ということです。
構造や築年数、ご家族のご意向、そして立地の本当の価値。
一つひとつを丁寧に確認していくことで、当初は解体前提だった物件が、建物を活かした形で複数の申込みをいただく結果につながりました。
査定額や解体の要否だけで判断せず、「このエリアで、この物件にどんな可能性があるのか」を見極め、しっかり市場にお伝えすること。
相続不動産のご売却は、ご家族のお気持ちの整理も含め、時間がかかることも少なくありません。
だからこそ、じっくり寄り添いながらも、いざという時にはスピード感を持って対応する。
そうした姿勢を、これからも大切にしていきたいと思います。
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